2012年4月11日水曜日

今これをなぜ私が書いているのか、実のところ自分でもよくわかっていません


最後の課題

 

生涯教育専攻 4回生 鈴木 さよ

 

 今これをなぜ私が書いているのか、実のところ自分でもよくわかっていません。この原稿を頼まれてから、かなり長い間、何を書こうか迷っていました。「私がこんな大役任されていいのかしら?」とも思っています。ずっと何を書くか考えていたのですが、まだ答えは出ていません。「卒業する」という実感がまだあまりないからなのかもしれません。卒業論文で『大学』をテーマに取り上げた中で、自分の大学生活を振り返り「なぜ大学に進学したのか。何を4年間で得たのか。」ということに答えを出したつもりでいました。しかし、卒業論文自体に具体的な自分の大学生活について書かなかったので卒業論文で出したつもりの答えは漠然としたものであったことに気づきました。ひょっとすると今私がこれを書� ��ているのは「原稿を書くことで、もっともっと自分自身を納得させる答えを見つけ出しなさい」という、先生方から私への最後の課題なのかもしれません。

 

 大学生活を振り返ってみてまず思うのが、月並みな言葉になりますが「アッという間だった」ということです。入学式の日、初めて南棟の教室にクラス全員が集まってからもう4年も経ったなんて信じられません。あの頃は「これから4年間って果てしなく長いなぁ」って思っていたのに!!


ここで話は山の私の側で行わない

私は4年間を通して1つのことをやり遂げたというものが、正直ありません。1回生のときは競技ダンス部に所属し、クラスのことは二の次でクラブ活動に没頭していました。2回生になり、クラブを辞めて3つ掛け持ちしていたアルバイトに精を出していました。はっきり言ってこの2年は勉強をあまり真面目にやっていなかったと思います。(先生方ゴメンナサイ!!)3回生になり、突然「勉強したい」と思うようになり授業とは別に進路部が行っている就職対策講座の一つである公務員講座と通関士講座を受講しました。就職活動のための勉強というよりも、新しいことを学ぶ楽しさを感じていました。そして今年(4回生)は、勉強のほうは卒業論文を残してひと段落し、友達との交流など人間関係において色々なことがあった年でした。4� ��間1つのことを続けたと誇れるものはないけれど、「あのとき、ああしていたら」という後悔は全くないので、トータルで考えて充実した学生生活であったと思います。

 

生涯教育専攻は、学生に伸び伸びとやりたことをさせてくれる環境でした。授業中だけでなく、授業外でも友達や先生方を通して多くのことを学ぶことが出来たと思います。卒業論文を書くにあたり他大学の現状・環境などを知り、自分たちが大学でとても恵まれた環境にあることがわかりました。少人数制だからこそ出来る、先生方のきめ細かいケア。私たちは当たり前だと思っていますが、これは他の大学ではなかなか出来ない我が校の誇れるところです。わからないこと、困ったことがあればすぐ先生に相談することが出来ます。「大学生なんだからもっと自立しなくっちゃ」という問題点も含まれますが、先生方との距離がこれほど近いということはとてもありがたいことだと感謝しなくてはいけないと思いまし� ��。

 


なぜモナリザには眉毛ない

4年間を振り返ってみて、やはり最も大きな出来事の1つであった就職活動に関して、少しだけ先に経験した先輩として、後輩のみなさんにアドバイスできることをいくつか述べたいと思います。何か使えそうなところがあれば活用してみてくれたら嬉しいです。

まず『先生方とは多く接して、大人とコミュニケーションを取ることに慣れてください。』ということです。私が就職活動で最も重要だと感じたのはコミュニケーション能力の有無でした。同世代の友達とだけ接していればいいという学生時代とは違い、社会に出ると幅広い世代と接していかなくてはなりません。就職活動において、学生を評価してくれるのは先生方のような年代の人たちです。普段から先生方といい距離で上手く接していれば、それが自然と就職活動・その後の社会人としての生活でも活きてくると思います。

2つ目は『就職について考えるなら、早ければ早いほうがいい。』です。何をやりたいのかもわからないのに就職活動はできません。漠然としていてもいいので、自分のなりたい将来像を考えつつ大学生活を送ってみてください。なりたい自分になるためには、どんな資格・スキルが必要かなど準備期間は長ければ長いほうがより一層理想を現実に近づけることができると思います。

3つ目は『他人がどうこうよりも自分自身で勝負しよう』ということです。人気があるからとか倍率が高いからとか大学名が有名じゃないからということで選考に落ちるのではありません。人気があって倍率が高くても、どんな大学の出身でも、自分がその会社にとって有益な人間であると会社が評価してくれれば採用してくれるのです。簡単なことです。会社に「この学生を採用しないと損をする」と思わせてしまえばいいのです。


手話の単語を署名する方法

あとは『就職活動はケチるな』です。お金も時間もケチってはいけないと思いました。チャンスがあればどこにでも何回でも受けに行くのです。自分の大事な人生を左右することなので、ここで投資することは必ずプラスになって返ってくるはずです。内定はタダでは勝ち取れません。

 

最後に。

 

『やらずに後悔するくらいなら、やってから後悔すればいい。』

 

この1年間、何か決断するときに迷っていた私の背中を押してくれたのが、この言葉です。就職活動をしていたとき、生まれて初めて大きな決断をしなくてはなりませんでした。やりたい仕事を選んで春から東京で全く新しい生活を始めるか、地元に残って妥協して選んだ仕事をするか。おそらく冒険をせず、安全な方を選ぶとしたら後者だったと思います。でも、どうせ一度きりの人生なら失敗してもいいから自分のやりたいことをやって納得したいと思いました。私は、人生の大きな分岐点に自分のやりたい仕事を選びました。この選択が正しいのかどうかは半年後、1年後、それとももっと先にならないとわからないかもしれません。きっと、地元に残るために妥協して仕事を選んでいたとしたら安定した今まで通りの生活があっ� ��ことでしょう。正直言って、春からの生活は、新しいことだらけで期待よりも今は不安や戸惑いでいっぱいです。でもこの道を選んだことで「これは私の人生だ」と自分自身に対して責任感を持つようになりました。誰かに言われて選んだ道ではなく、自分が納得して選んだ道だからこそ、これから先何があっても誰かのせいにしたり、勝手に逃げ出したりできません。大学卒業を前に、生まれて初めて自分で道を選んだ気がします。


これからの新しい生活に不安はありますが、不思議と怖くはありません。だって私には困ったときに助けてくれる友達がいます。先生方もいます。家族もいます。いつでもみんなが温かく見守ってくれると思います。自分で選んだ道だけど、私は一人じゃありません。きっと、私は幸せ者です。だってこの広い世界で、大切なみんなと出会えたから。大学生活で得た一番大きなモノ。それは「大切な人たち」です。一緒に笑ったり悩んだりできる友達や、困ったときにはアドバイスをくれたり怒ってくれる先生方、そしていつも一番そばにいて心配してくれる家族。今までもみんなそこにいてくれたのに、その大切さを実感できるようになったのはこの大学4年間があったからです。今、はっきり言えます。私の卒業論文� ��結末が。

 

「天理大学に来てよかったです。そして生涯教育専攻で学べて本当によかったと思います。なぜなら、自分の生きる道を大切な人たちと一緒に歩いていけるようになったからです。」

 

先生方、最後の課題の結論はこれでいいでしょうか?

 

 

 

 



These are our most popular posts:

【第6話】ダメな人間の10パターン:日経ビジネスオンライン

2009年5月26日 ... この言葉を人間に当てはめると、「成功している人はなぜ成功しているか。成功するよう にやっているからだ。失敗している人はなぜ失敗しているか。失敗するようにやっている からだ」ということになります。 私はこれまでのビジネス人生で、実に ... read more

なぜ私がこの仕事をしているのか 風水家相コーディネーター 直野心風

なぜ私がこの仕事をしているのか 風水家相コーディネーター 直野心風 ... しかし、私は これを1つのプロジェクトと捉え、絶対に乗り越えてみせると心に決め、沢山の本を読ん だり、コーチングを受けたり、心の構造を学んだりとあらゆる方法で関係を改善する方法 を ... read more

今村岳司XDL - diary(learn more)

2011年1月28日 ... 平均すると、毎日私以外に3人くらいは来てくれている計算になります。 ... なぜ私はこれ ほどまでして伝えようとしているのだろう」 ... 有権者の意識や関心が低いと言うけれど、 政治の側からそれを喚起する活動は限界までやっているのか? read more

真央の方が難しい技をしているのに、どうしてこうなるのか?by ...

まれに勘違いをしている読者がいて困惑するのですが、これはただの一般市民のブログ です。 ... ユナは速くてとてもパワフルなスケーターだけど、真央ほど難しいプログラムを やってない。」 ..... なぜ私が書いてないことを読み取ってしまわれるのか分かりません。 read more

Related Posts



0 コメント:

コメントを投稿